ブレイブリーデフォルト2よりアデルとグローリア。
ほんのりアデル→エルヴィス。
ブーツ、サンダル、パンプス。底が厚いもの、高いヒールがついているもの。黒、茶、赤、青など、色もたくさん。
「アデルはよく靴屋の前にいますね」
「え、そうかな?」
店先の様々な靴を眺めていたらふと声を掛けられて驚く。通りがかったグローリアが隣に並びたつ。
「新しい靴を探しているのですか?」
「そういうわけじゃないんだけど」
「ならば、靴がお好き、とか?」
「まぁ、そんなところね」
言われてみれば、確かに私はよく靴を見ていた。外の世界に出て、初めて触れたもの。サイズを間違えたのもあるけど、よくこんな窮屈なものを身につけているなと思ったっけ。
「今まであまり靴のこと考えたことなかったから面白くて」
「面白い?」
グローリアが不思議そうに首を傾げるから、気にしないで、と笑った。
「買わないんですか?」
「うん、今はこれが気に入ってるから」
外の世界に出て、初めての贈り物。つま先を地面にあてるとトンっと軽い音がした。
First Written : 2022/02/26